旅はつづく、しみじみと
どこから来たのか知らないが
どこへ行くのか知らないが
ついて行ってもいいんだぜ
どうせ独りじゃ 生きられぬ
旅という字の哀しさを
旅という字の苦しさを
旅という字の涙のあとを
少しは知っているつもり
いつか旅路に果てた時
菜の花 二つ投げとくれ
帰る故郷があるのなら
教えておくれよ旅の人
教えておくれよ旅の人

 (詞・曲 諸口あきら)
 
この曲を聴いたことはありません。
でも、こんなやさしい歌詞を書いたアニィは心やさしき旅人に違いないです。
今は永遠の旅人になってしまわれたのが残念です。
 
このページでは、そんなやさしいアニィのエピソードを綴って行きたいと思います。

スクープ!! アニィの若い頃の写真! うたた寝する諸口さん 1/30/2022 更新

 
本邦初公開! 諸口あきらさんの若い頃のうたた寝の写真です。
ある方から提供をいただいて掲載しております。
他では見られない貴重な写真です。
 
やっぱり、オトコマエ! 
さすがにアニイ、ちょっとしたうたた寝でもサマになってます。
実家でくつろぐ姿だそうです。
 

本邦初公開!! 
アニイの若い頃 うたたね
 
 

おっつきさんと星とアニィ 1/17/2022 更新

 
「おっ月さん」と言ういいかたは古い歌謡曲「お月さん今晩は」(歌:藤島恒夫)にあり、
童謡にもあります。「雨ふりお月」がそうです。アニィが言う「おっ月さん」はどちらでしょう?
 
私が思うには前者です。昭和32年(1962)にリリースされたこの歌は作曲家・遠藤実の出世作でもあります。「♪りんご畑の お月さん今晩わ」を藤島恒夫さんは小さい「っ」を入れた歌い方で「お月さん」を強調します。
 
この2つの歌は動画サイトによくあります。検索して聞き比べ想像してみて下さい。
 
天気のいい日に夜空を観るたびに「おっ月さん」と一段と輝く「宵の明星」の二つが目に入り、アニィがつぶやく「おっ月さん」と、一段と光る星がアニィかなと勝手に思いを巡らせています。今晩は満月だそうで光るアニィとおっ月さんが同時に見られるかな…と、しみじみ。
 

おっつきさん

「おっつきさん」という言い方 1/6/2022 更新

 
『諸口あきら 画文集』には、「お月さまサエ ただひとり」のサブタイトルが付いている。このタイトルを見ただけで私の心は鷲づかみにされて、アニィの思いの奥深さ、広さを感じました。
 
画文集では「赤城の子守唄」の項で語られます。カラオケで歌った赤城の子守唄を聴いたコンパニオンの女性が感激してくれたので、好きな詞を書いたとか。

それが、
♪お月さまさえただひとり…
 
そのまえには ♪坊やオトコだねんねしな、親がないとて泣くものか、お月さまさえただひとり

恋の孤独感、ぽっかりと空間の中の独りとしてやや遠慮がちに、ときには雲に場所をゆずりながらも、わずかな光を失わず、ああなんと人の世の心意気にも見事通じるものがあるぢゃないの。泣けてくるのォ。
 
…とつづく。
 
この詞を『諸口あきらの墨(BOKU)の世界展』(130点)に「書」として展示した。
(その書が下の画像)
 
良寛さんやったなぁ <盗びとに取り残されし窓の月>泣けてくるのォ、絵が出てくるでェ。
わしの場合は、便所の窓から月を見て、これがホントの運のつき…。
 
☆●※◐◒◓◆…。
オチがあるところは、まさにアニィのテレと、サービス精神でしょうね。

お月さまサエ ただひとり

 伝説のアイドル・山口百恵さんとのラジオ 1/4/2022 更新

 
諸さんの本を読み返していると涙が出てくるんです。まるでアニィが話しかけてるような文体、でもアニィはこの世には居ない。寂しいじやないですか、悔しいじゃないですか。もっと色々話を聞きたかった。歌も聴きたかった。絵も見たかった。豪気でやさしいアニィは、まさに現代のサムライでしたね。いや、ロンサム・カウボーイかな?
 
そんなアニィの昔話をひとつ、もうすっかり伝説のアイドルとなった山口百恵さんが無名の頃にアニィとラジオで共演した話が著作の「道行き 旅人の詩」に登場します。

「山口百恵はやっぱり大物」
三年ほど前か、山口百恵が無名の頃に京都の近畿放送のスタジオで、新曲ばかり三十枚ほど見ていたら、"としごろ"という一枚のレコードがあった。そこにはあまりにも、すがすがしい顔の百恵ちゃんの顔があった。
 
この書き出しで始まる章には、番組にゲストとして招いた際の人間的な素晴らしさ、やり取りの勘の良さ、既に持つ大物の風格のようなことが書いてあります。
この本にはアニィと百恵さんとのツーショットの写真が掲載されています。
そこで本邦初公開、別のカットをコッソリ公開します。版権等の諸々の問題もありますが、ここはひとつ目を瞑ってやってください。
 
<注>
山口百恵は映画『としごろ』に出演(1973年4月14日)
5月に同名の主題歌で歌手デビューしたが話題にはならず、後のイメージチェンジでヒット。

「道行き 旅人の詩」より
 
別カットです